【レトロ9】からの、つづきとなります。
シドニー → 不安なままミルデューラに到着しました。

仕事できるかな?
ミルデューラ(Mildura)

〔1996.02.06 ~ 03.20〕
グレープピッキングの仕事を求め、はるばるシドニーからやって来ました。
他の応募者と一緒にバスから降りると、目の前の広場に集合するよう言われ、この時「仕事についてのシステム」が分かりました。

これは。。。イヤな予感がする。。。
その「仕事についてのシステム」とは、
・広場には、ぶどう農場のオーナー達も来ていました。
・オーナーが直接、雇ってもいい人を指名して自分の農場に連れて行く。

マズイな。。。絶対ヤバイ!
ヤバイ理由
・一緒に来た人達はほとんど白人で、アジア系は3人のみ。
ということは、みんな「英語力が僕よりも上!」
・僕自身は背が高くないし、ガタイもよくないので見た目が弱そう。
イヤな予感は的中し、背が高くてガタイのいい白人から先に指名されていき、とうとう残り人数は6人に。。。

シドニー「逆戻り」か?
日本人の先輩!
「指名されなかったら、1晩泊まってシドニーに戻るしかないな。。。」
と考えていたその時、なんと1人のオーナーが僕を呼んでくれました!
「エッ!? 今呼んでくれた? 間違ってない?」
と思い確認しましたが、確かに呼んでくれました!

ヤッター! ギリギリ助かったー!
ダメかと思ったけど、「ホッ」としながらオーナーの車に荷物を載せました。
オーナーのティムが、農場へ向かっている途中で話してくれたのは、
「数年前に、日本人を雇ったことがある」ということでした。
僕の「全然知らない日本人の先輩」がティムの農場で働いてくれたおかげで、仕事をゲットすることができたのです!

先輩、ありがとうございました!
快適な住居
農場に到着すると、これから生活する住居(1階建ての平屋)を案内してくれました。
トイレとシャワーは屋外だけど、ブルームのシャムロックとは違い、ちゃんとした「壁」がある!
4人くらい住めるけど、今は僕1人だけなので「超快適!」
住居の隣には「貯水槽らしきもの」があって、
「暑い時は、ここで泳いでもいいよ」 とティムは言ってましたが、
中を覗いてみると、ただ雨水が溜まってるだけなので水の色は緑色だし、何だか分からない虫がいる、という状態でした。。。
「イヤイヤ、こんな汚い水、誰も入らないだろ。。。」

絶対 ムリ!
仕事と住居は無事にゲットできましたが、実際にぶどうの収穫が始まるのは数日後からだったので、それまではピッキング作業のやり方を教えてもらったり、ミルデューラの町まで遊びに行って過ごしました。
オランダ人カップル
仕事が始まる2日前、車で旅行しているオランダ人カップルがやって来ました。
彼氏(ロイ) :背が高くて(190センチくらい)カッコイイ。
彼女(エルサ):明るくて、カワイイ。
僕より少し年上で性格も良さそうな2人でしたが、ちょっと気になったのは
・着ている服装が、どれも綺麗でオシャレ。
・農作業、2人とも初めてらしい。
・農場は、無理なんじゃないか?
ということでした。
まぁ、僕が気にしてもしょうがないんですけど、住居には3人で生活することになり、いよいよ仕事が始まりました。

グレープピッキング♪
グレープピッキング
・ここでは「ワイン用のぶどう」を栽培していて、専用ナイフを使って収穫します。
・ワイン用なので、多少雑に扱ってもオッケーだし、木の高さが大体170センチくらいに揃えてあるので、僕の身長だとちょうど作業しやすい高さでした。
・働いていたのは僕達3人、アイルランド人の女の子3人(旅の途中)、近所に住むオーストラリア人(4~5人)。

1つだけ嫌だったのは、木の中はクモの巣が多くて、壊すとクモが出てくる。。。

クモ、嫌いなんです。。。
エルサもクモが嫌いらしく、離れていても「ギャー!」「イヤー!」と叫んでるのが聞こえる。
キレイな服やブーツは汚れるし、クモはいるしで、エルサは
「こんな仕事やりたくない!」って泣きながらロイに言ってたので、
「あの感じだと、すぐに辞めちゃうかもな?」
と思ってましたが、優しいロイがいつもなだめていたので、毎日文句言ったり、大声で叫んでましたが、エルサも頑張って作業していました。
ありえない光景!?
僕達の住居とぶどう畑は少し離れていたので、ロイ達の車に乗せてもらう時もあれば、1人でのんびりと20分くらい歩くこともありました。
仕事が始まってから数日後、ぶどう畑から歩いて帰って来た僕は「ありえない光景」を目にしました!
「アハハハ!」
「ザブーーン! バシャバシャ!」

!? なっ!?
「なんと!?」
ロイとエルサが、あの汚い水の中で楽しそうに遊んでる?
綺麗好きなハズの2人が、あの汚い水の中で楽しそうに?
「エッッ!? あの汚い貯水槽で水浴び? マジかよ?」
その光景を見た瞬間、言葉が出ませんでした。。。
「ザブーーン!」
「バシャバシャ!」
「トムー! 気持ちいいよー!」と2人が言ってきたので、
「イヤイヤ、水が緑色だし、よく分からない虫もいるよ」と伝えましたが
「大丈夫」だと言ってる。。。

外人は、気にしないのか?
「ヘイ、トム! カモーーン!」と呼んでるけど、キッパリ断りました!

ところが。。。
その後も毎日、楽しそうに水浴びしている2人を見ていたら、
「もしかしてあの水、ホントに大丈夫なのでは?」
という気がしてきて、いつの間にか自分も一緒に遊ぶようになってしまいました。。。
「汚い貯水槽、入ってみたら楽しいプールだった!」
休日の川遊び
1週間に1回くらい休日があり、ティムが川遊びに連れてってくれました。
ティムの家族、僕達3人、アイルランド人の女の子3人で川に行き、ティムがモーターボートを所有していたので、アトラクションみたいな遊び方で楽しみました。
〔アトラクション その1〕
・でっかくて丸い浮き輪にしがみつく。
・浮き輪をボートで引っ張る。
・旋回とかすると一気に遠心力が来るので、吹っ飛ばされるけど、楽しい。
〔アトラクション その2〕
・水上スキーに似てるけど、「ひざ」でボードに立つ遊び。
(ニーボード スキー?)
・ボートで直進して引っ張る。
・難しかったけど、何度か挑戦したら出来るようになった。

川にはティムの農場仲間もよく来ていて、みんな自分のボートを持ってたので
「ぶどう農場って、儲かるんだなー」と思いました。

楽しい休日♪
普段の生活
基本的には仕事と寝るだけの生活でしたが、農場の近くにメチャクチャ美味しい
「Fish & Chips」の店があって、3日に1回くらい食べてました。
歩くと30分くらいかかるので、大体ロイ達に乗せてもらいましたが、僕の中ではこの店がオーストラリアで1番美味しかったです。

「Fish & Chips」最高!
あと、たまにティムの家族がBBQをやってくれたので、その時は肉や魚をたくさん食べ、ビールを飲んで盛り上がりました。

お別れ
結局、ミルデューラには40日くらい滞在して「お別れの日」がやって来ました。
到着した初日は「仕事が見つかるかどうかも分からないヤバイ状況」でしたが、楽しかったです。
最後の夜はミルデューラの町にあるお店でみんなと一緒にピザやパスタを食べ、お別れの挨拶をした後、シドニー行きのバスに乗りました。

ありがとうございました♪ つづく。。。